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Exhibition Vol500 [八戸]

八戸


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八戸へ行かない、良い居酒屋があのだけど・・・。結婚して25年、妻とは多くの旅の時間をすごしてきた。彼女とは趣味は合っていると思うのだが必ず切り返しがある。今回は「いいわよ、だったら、行きたかったレストランが弘前にあるから予約しておくはね。」ま、5月は連休を含め、妻も私も仕事の準備や下調べで忙しいので、突然の思いつきだが決行した。
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八戸まで約630キロ。朝6時に東京を出発、予定では昼飯は盛岡辺りで冷麺かじゃじゃ麺と思っていたのだが、久しぶりのロングドライブは体に応えるえる。25年前、廃車寸前のカローラで京都へ新婚旅行へ向かった。高速道路では小刻みにハンドルを当てないと真っすぐ走らない、パーキングでタイヤを確かめると四輪全てのタイヤは径は合っているのだが種類とメーカーが違う、それでもなんの苦もなく、それから2年乗った。
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仙台辺りで、桜が目立ちはじめ、一関で高速を降りると河川敷の桜が満開だ、心地よい川風と桜吹雪、疲れが消える。25年前も同じだった、何処辺りかは覚えていないが、高速道路から見えた菜の花畑を探し、そこで記念写真を撮った。何気ない風景に心ひかれる時、その風景の中に必ず自分が存在するような気がする。
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午後3時半に八戸へ到着。かなり古いホテルだが、清潔感が有り、部屋も広く気持ちが良い。機材と3日分の荷物を係の女性が部屋まで運んでくれた。なれた接客ではないが、一言一言の受け答えがとても丁寧に帰って来る。たぶん新人だろう、客に嘘のないように反芻して確かな答えを探す姿がとても初々しく映った。「ご旅行ですか?」ええ・・・そんな感じです。夕食は郷土料理の「ばんや」へ行きたいのですが・・・妻の何時もの切り返しが始まった。「ほかにいい店、貴女知ってる?」え
・・・
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おいおい、今日のコンセプト・・・居酒屋「ばんや」だろう・・・言葉にならなかった。目の前ではスピーディーに自分の好みの店を伝える妻と、それを丁寧に受け止めて真剣に考えて帰す新人さん。
時間軸がかみ合っていない、それでも新人さんは地図に丁寧に何軒かの店をマーキングしてくれた。こうなると妻の独壇場だ、私もネット検索で何軒かの情報を加える事になった。
あーだめ、だめ。630キロ走って、ホテルで検索かよ!とにかく外へでよう。D3に最近お気に入りの標準レンズをセット、夕暮れの町に出た。
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妻はマーキングされた店を探し、すたすたと 先へ進む。15年前に仕事で来たからと言っていたのだが、町の変わり方に記憶の場所は見つからないようだ。私も思う、若い頃から日本全国を取材で歩いているのだが、国鉄の民営化、第三セクターなどの見通しの甘さなのか、駅周辺の風景が大きく変化し、人々の交通手段は自動車が中心なり、繁華街の位置が大きく変わっている。そして追い打ちかけるように再開発の見直しで、歯の抜けた風景が目立つ。
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最近,北から南まで地方都市の風景はどこも同じに見え、アレックス・カーの「犬と鬼」がオーバーラップする。新人さんから聞いた居酒屋を探し、とぎれとぎれに散らばったように広がった夕暮れの繁華街を彷徨う。何軒かの店を一時間半ぐらいかけて品定めしたのだが、妻の勢いは無くなり結局、最初からの目的の居酒屋「ばんや」に落ち着いた。
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25年前、妻が予約していたのは京都では三本の指に入る老舗旅館だった。正直、私には敷居が高く、懐石料理も初めて、何やら落ち着かず身が定まらない。見かねた仲居さんが「作法は気にせず、召し上がれ」と言葉をかけてくれた。たしか、お玉さんと言う七十を越えたおばあさんだった。ひょうたんのような髪型を結い上げ、鬢付け油が丁寧に通された櫛の軌跡にそって光っている、仕草がとても優美で凛とし無駄がない、接客のプロフェッショナルだと思った。しかしお話をすると、とても可愛らしく、永い時をこの都で過ごして来た厚みと言うか、とても魅力的な人だった。
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目が覚める。「昨日の居酒屋「ばんや」美味しかったね。」寝坊の妻がもう起きている。ご主人の話もとても面白かった。漫画家に憧れ上京、あの有名な「ときわ荘」の話、美大での話、帰郷後店を開くまでの経緯・・・心に残るお話ばかりだった。この街の光景が少し見えてきた。あっ、そうか、ご主人に朝市の話を聞いたから早く起きたのか。ここ八戸では市内九カ所で朝市が立つそうだ、昨日薦められた陸奥湊へ向かう。↓
http://www.city.hachinohe.aomori.jp/kanko/ichiba/asaichi.html

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Exhibition Vol499 [八戸]

八戸

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蕪島、1.8hクタールの小さな島に3万羽のウミネコが巣をつくる。ウミネコをま近で観察できるのは日本では唯一この場所だけだそうだ。
↓八戸ライブカメラ、蕪島のウミネコの飛ぶ姿が見れます。
http://www.htv-net.ne.jp/live_camera.html#
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島の中心、蕪島神社。現在は埋め立てして陸続きだが、戦前は島だったそうだ。

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参拝客の多くが傘をさいているのはウミネコの糞避のため。

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狛犬も頬冠り。因にこの神社、最近、株が上がる御利益があるとされ、此処のお守りが飛ぶように売れているそうだ。噂では、宝くじやギャンブルにも御利益があるらしい。ウミネコの糞も浴びれば、正に運が付くかもしれない。